押忍 
福井です。


先日、一般部のオンライン稽古にて、少し筋肉のお話をさせていただきました。


感覚的な話でもありますが、

筋肉を能動的に使う方が良いのか?受動的に使う方が良いのか?というような内容で

僕の個人的な見解で「受動的に使った方が良い」とお話しました。



しかしその後、ある人(僕の先生)にそれを話すと
「それは少し違うと思います。筋肉の強さを発揮するには......(解説)
実際にはご自身も、経験的にそのような使い方を採用しているはずです。」
と言われてしまいました。

うーん。
確かに、その様に説明されるとそんな気がする自分がいました。
言葉での見解とは別に、実際にはそうしているような気がしてきました。


本当に、感覚的なことやそれを言語化する行為は
自分にとっても他者にとっても、誤解や勘違いを生じさせるものですね。


そしてそんなことを踏まえながら、今日はゆっくり下ろす拳立をやってみました。
もちろん拳立はいつもやっているのですが、認識を深めながらの反復として。
同じ行為も、行う目的によって、全く別の意味を持つものとなります。


そして、最近、オンライン稽古に取り組んでいて思うことがあります。


それは「オンライン稽古だからこそ見える、自他との違いをみるべし」です。
画面越しに見えるものがなんとたくさんあることか。


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オンラインでしか稽古ができないこの状況の中、
今しかできないことを継続することで
空手本来の醍醐味(=己を知る)を実践していただければ、と思います。


そこに「勘違い」が存在するなら、コロナ開けの組手で
自分より強い相手にシバかれる事で修正ができます。


やはり空手は、組手が出来て、相手に反応が出来てナンボだと思います。
組手に生きるような型稽古・基本稽古・移動稽古・反復稽古が大切です。
それはオンライン稽古でも可能な事です。


心のベクトルを他者からの承認欲求に向けるのではなく、
己自身を見つめる方向に向けられたら、空手の上達も早くなるはずです。


早く世の中が落ち着いて、
組手ができる道場に戻って欲しいと願います。


5月も残り2週間になりました。
みなさまとともにオンラインを続けて、僕自身も成長して行きたいと思います。

今後もオンライン稽古で、どうぞよろしくお願いいたします。




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押忍